BOROTS

日々思った事とか

終戦の日

8月15日は終戦の日
太平洋戦争の終戦から69年経ちました。

自分が昔、ほんの一瞬だけですが、社会科教師(地歴科って言った方がいいのかな?)になろうと思っていた時期があって、その時、この戦争をどうやって学生さん達に教えるか、というのを考えてみたことがあります。

教科書に掲載されている文章だけでは伝えられないことが絶対にあるはずで、下手したら教科書の文章があっていない可能性もあったり、右とか左とかの人たちはそれはそれで他の考えを持っていたり、何が真実なのかが不明なこの状況でどれだけ事実を伝えることが出来るんだろうって頭の中がグルグルと回ってきたところで、理系クラスに進むことになったので社会科教師の夢潰えた訳ですが…。

と自分の話はさておき、この時期に毎年思うのですが、年々戦争に対する意識が低くなっているような気がしてなりません。
(自分が地上波をあまり見ないからかも知れませんが、昔に比べて戦争に関する番組が少なくなってきた気がしています。代わりにCSだと8月は戦争特集で毎日のように戦争関連の番組を流していますが、如何せんCSなので多くの人の目に留まるかというとそうでもないかと思うわけです)

きっと、戦争を知らない世代が殆どを占めてきたのもあったり、メディアで戦争を取り上げた番組/記事を見かけることも少なくなってきたりで、世間の人達の戦争に対する考え方が変わってきているのかもしれません。

義務教育の歴史の時間、

・戦争を起こすと悲惨な状況になる。
・それは良くないこと。
・だから戦争はやってはいけないこと。
・そうならないために人間は皆平和に生きていくべき。

きっとみなさんはそう習うでしょう。
自分も子供の頃そう習いました。

確かにその通りです。

でもね、戦争をやってはいけない、平和に生きよう、という考えるのも大事なのですが、それと同時に、そもそもなんで過去の戦争が起きたのかをしっかりと教える必要もあると思うんです。

太平洋戦争の開戦を決定した時、日本という国が世界の中でどういう立ち位置でどういう理由で戦争への道に進んでいったのか。

今、この時代では「戦争ダメ」ですが、あの当時ではまた違った価値観があって「そら戦うだろJK」だったのかも知れないし、やっぱり今と同じで「戦争ダメ」の世論だったんだけど、様々な事情で国レベルで軍国主義に国全体が導かれていったのかもしれない。

要は、起こるべくして起きたのか、防げたものだったのか。
それを知るだけでも大事な事だと思います。

それをきちんと知るためには、様々な視点で描いた書籍/番組が必要で、それを使って人を教育する場も必要なんじゃないかなぁと、それが上手く出来れば、もっとこの戦争に対して人それぞれの考えを持つようになるんじゃないかなと、そんな風に思うわけです。

では。